一般に手帳の使用目的の第一は、スケジュール管理だらう。毎年10月頃になると(年々早くなつてゐるが)、文房具店や書店の一角に手帳コーナーが設置され、スケジュール帳やダイアリー・リフィルが販売されるやうになる。
多くの人が、自分の仕事や生活に合つたスケジュール帳を使つてゐることと思ふが、小生の愛用してゐるシステム手帳のリフィルも紹介しておかうと思ふ。
小生は、「Quo Vadis」の「Business Prestige」に始まり、バーチカル式のスケジュール帳(リフィル)を愛用してきた。やはり、スケジュールは時間単位で視覚的に把握できるのがよいと思ふ。
バイブルサイズでは、「Bindex」の「週間ダイアリー7」をずつと愛用してゐる。理由は、次の4つである。
①バーチカル式であること。…これだと1週間の予定が視覚的に把握しやすい。
②月曜始まりであること。…やはり、土・日はセットで週末といふ感じがする。土曜日も授業があつたり、部活動などで出勤・出張になつたりもするが、平日とは違ふと思ひたかつた。
③柔らかな紙色。④見やすく優しい印象のフォント(字体)。…これは各自の好みだらう。
各日の下の部分に観た映画などを書いたりもしてゐる。(読んだ本は、パソコンにExcelで記録してゐる。)

もう少し中長期的にスケジュールを把握するために、「月間ダイアリー」も併用した。これは、最近は「Davinci」の「月間-1」を愛用してゐる。
これを選んだ理由は、週間ダイアリー同様、①月曜始まり、②柔らかな紙色、③見やすく優しい印象のフォント、といふのもあるが、さらに、④スケジュール欄が縦6段といふことがある。下の写真のやうに、月始まり(1日)が土曜日だつたりすると、縦が5段しか無いと「24日」と「31日」を同じマスの中に入れることになる。1マスを斜線で区切つて半分の面積の三角形にしたのでは、予定など書けない。月曜日の24日だつて31日だつて、同じ24時間なのに理不尽な気がして、小生はさういふダイアリーがずつと不満だつた。(「Bindex」の月間ダイアリーは、月によつて縦を5段にしたり6段にしたりして1マスに2日分を入れないやうにしてゐるが、月によつてマスの高さが違ふのは美的でない。小生のつまらないこだはりではあるが…。)それから、左に別にスケジュールを記入できる欄があるのも良い。小生は、右側の大きな欄を仕事、左側の小さな欄をプライベートと分けて、記入してゐた。

M6(ミニ6)サイズでは、「Quo Vadis」の「Timer 12 Prestige」を愛用。これは、一時期「Quo Vadis」の手帳を使用してゐた名残だが、バイブルサイズの「Bindex」の「週間ダイアリー」と同じ形式のものを使用してゐた時期もある。だが、「Bindex」がミニ6サイズのダイアリー・リフィルを作らなくなつてしまつたので、その後は「Quo Vadis」のものをずつと使用してゐる。使ひ勝手は好いのだが、値段が高いのが玉に瑕である。月間ダイアリーは、バイブルサイズと同じ理由で「Davinci」の「月間ダイアリー」を使用してゐる。

M5(マイクロ5)では、サイズ的にバーチカル式は無理なので、「Cookday」の「1週間1ページ&四季のケイ線」を使用。記入スペースは1日3行だが、退職した小生には1日にいくつも予定が入ることは稀なので、実際にはこのくらゐで事足りる。春夏秋冬で罫線の色が変はるのも、気分が変はつて好い。

妻からは「仕事をやめたんだし、もうスケジュール帳なんて要らないんぢやないの?」と言はれるが、最近物忘れが多いので、呆け防止も兼ねて予定を繰り返し記入したり、日々の記録を付けたりしてゐる。
システム手帳には、ダイアリー・リフィルの他にメモやチェックリストなどのリフィルを入れておくのが一般的だらう。メモ用紙は、横罫・ドット・無地が基本だが、高級紙を使用したものなどもある。インデックス、リフター、ファイルケースなどは、各社から出てゐる。

「ASHFORD」には、実に多くのリフィルがある。ここに掲げたのは、その極一部である。自社の手帳に合はせて革の種類と色の異なるペンホルダーも用意してゐる。


「Bindex」「KNOX」も多くのリフィルを出してゐる。これ以外にも種々のリフィルがある。

「PLOTTER」には、レザー・カードケース、リングで革に疵が付きにくくするためのリング・サポーター、手帳自体に留め具が無い場合のバンド付きリフターなど、他社にはあまり無いリフィルがある。

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