新宿駅西口から東中野へ

街角の本屋までの旅

2025.11.19

 JR「新宿駅」西口から「東中野駅」まで歩く。JR「新宿駅」西口の近くには、都営地下鉄大江戸線「新宿西口駅」もある。
 新宿駅西口は、「小田急百貨店」が解体され、東口の「ルミネ」が見渡せる。跡地には地上48階の高層ビルが建ち、駅・駅ビル・駅前広場が有機的に一体化したグランドターミナルとして再編されるといふ。

 現在、「小田急百貨店」は、かつての「小田急ハルク」「ビックカメラ」とともに一部営業を行つてゐる。

 2階デッキから眺めた「モード学園コクーンタワー」「新宿エルタワー」などの高層ビル群。

 「エルタワー」の傍らの道を進むと、「SOMPOビルディング」があり、その中にある「SOMPO美術館」では、現在「モーリス・ユトリロ展」を開催してゐる。

 モーリス・ユトリロは、エコール・ド・パリの画家で、その作品の多くは、遠近法を用ゐて描かれた風景画で、印象派の影響を受けながら、ノスタルジックで詩情漂ふものになつてゐる。
 近年は、商業利用でなければ一部作品の写真撮影を許可する展覧会が増えてゐて、この「ユトリロ展」も営利目的でない個人のSNSなどでの使用は可とのことだつたので、小生が撮つた写真を2枚ほど掲げておく。上の写真は、キャバレー「ラパン・アジル」で、ユトリロは同じモチーフの絵を何枚も描いてゐるが、これは初期の作品。

 近くの「コクーンタワー」の地下には書店「BOOK st.(ブックファースト)」が入つてゐて、都内有数の蔵書数を誇る。

 「新宿駅」から「新宿中央公園」まで続く中央通りには、地下道がある。沿道には、多くの高層ビルディングや「工学院大学」などがある。

 途中で地上に出ると、「京王プラザホテル」で、中央通りに面してレストラン「オールデイダイニング 樹林」がある。

 歩道を進むと左手に「東京都庁第1庁舎」がある。南・北2つの展望室があるが、今年の4月にリニューアルした「南展望室」に昇る。外国人観光客を中心に短い行列が出来てゐるた。

 リニューアルで、南展望室の中央には「TOKYO Mikke!」」がオープン。江戸切子・日本手拭ひなど外国人観光客を意識した土産物を中心としたギフト・ショップで、カフェ・メニューもある。

 東方を眺めると、特徴的な形状の「コクーンタワー」が眼に付くが、遠方に「東京スカイツリー」が見える。

 南東の方角。新宿高島屋」の向かうに「新宿御苑」の紅葉した木々が見える。「東京タワー」は、ビルの陰で見えない。

 西には、晴れてゐれば富士山が見えるはずだが、今日は雲に隠れてゐる。残念!

 エレベーターで1階に降りる。1階には「全国観光PRコーナー」がある。

 2階には「くまざわ書店」が入つてゐる。(以前は「三省堂書店」が入つてゐたと思ふ。)

 2階出入口を出ると、「第2庁舎」との間は広場になつてゐる。樹々が黄葉してゐる。

 都庁の西には「新宿中央公園」がある。
 「富士見台」(公園内で1番高い)から「公園大橋」を眺めたところ。紅葉が綺麗だ。

 「富士見台」には「旧淀橋浄水場」の洋風四阿「六角堂」が保存されてゐる。

 「ランチコーナー」と呼ばれるエリアには、テーブルと椅子が置かれてゐる。「ランチコーナー」に限らず、天気の好い日の午時には、都庁や近くのオフィスで働く人たちが公園で弁当を食べてゐる。

 近くの学生(専門学校生?高校生?)が大勢で写生に来てゐた。

 「芝生広場」は、芝生の養生をしてゐる。

 「芝生広場」の傍らには、カフェやレストランなどが入る施設「SHUKNOVA」がある。その中の「むさしの森 Diner」で昼餉。「ロコモコテリヤキソースを食す。

 「SHUKNOVA」の傍らの公園通りを北上すると、「成子天神下」交叉点で青梅街道(都道4号)に突き当たる。

 「成子天神下」交叉点を左折して、青梅街道を西へ進む。

 しばらく進むと神田川に架かる「淀橋」がある。(「ヨドバシカメラ」の店名の由来。)その袂(手前)には「淀橋さくら公園」があり、陽気が好いと、ここで弁当を食べる人もゐる。

 「神田川」は、三鷹市「井の頭恩賜公園」内にある井の頭池に源を発し、「両国橋」の北で隅田川に合流する。
 神田川沿に遊歩道がある。上流に向かつて左側(中野区側)の道は「神田川四季の道」といふ。

 神田川にはいくつも(約140)の橋梁が架かるが、「淀橋」からしばらく歩くと「末広橋」がある。

 「末広橋」の袂には、フォークグループ「かぐや姫」の歌つた「神田川」の歌碑(作詞は喜多條忠)がある。懐かしい!(ソロになつた南こうせつのコンサートに1度行つたことがある。)

 「末広橋」の辺で、「桃園川」(現在は暗渠になつてゐる)が「神田川」に合流してゐる。阿佐ヶ谷・高円寺間を起点とする「桃園川緑道」は、ここで終はる。

 「末広橋」からさらに北に向かつて「四季の道」を歩く。

 「万亀橋」から鉄橋を通過する総武線の車輌の写真を撮る。

 「万亀橋」から左へ路地を歩いて行くと、赤いタイルの目立つ小さなフレンチ・レストラン「Le Ptit Oiseau(ル・プチワゾー)」がある。

 「Le Ptit Oiseau」の先、駅前に向かう階段の脇にはちやんこ料理店「すもう食酒屋 北の富士」がある。店名の通り、第52代横綱・北の富士ゆかりの店である。

 JR総武線「東中野駅」東口。「東中野駅」から「立川駅」までは長い一直線である。駅前は工事中だつた。再開発が計画されてゐるらしい。

 折角なので、駅の周囲をもう少し歩いてみる。
 東口改札前の自由通路を通り、北側へ。線路沿の道の写真。ちよつとした商店街になつてゐる。

 道路沿に専門学校「東京テクニカルカレッジ」がある。

 知る人ぞ知るミニシアター「ポレポレ東中野」。映画館はシネコン(シネマコンプレックス)が主流となり、ミニシアターは苦戦してゐるが(「岩波ホール」も閉館してしまつた)、大手映画会社配給作品ばかりではなく、単館上映の佳作も上映し、文化の多様性を維持するためにも、かうしたミニシアターにも頑張つてほしい。(かく言ふ小生も、若い頃ほどは映画館に通はなくなつてしまつたが…。)

 西口駅前に廻る。西口は、山手通りに接してゐる。駅前から北西に延びる「東中野ギンザ通り(商店街)」がある。

 西口は、ロータリーになつてゐて、駅ビル「atre vie」(「atre」の小型版)がある。「atre vie」には、「成城石井」や書店「ブックプラス」の他、ベーカリーや総菜・弁当の店などが入つてゐる。

 JR「東中野駅」西口は、都営大江戸線「東中野駅」に接続してゐる。東京は、南北の交通の便が悪いのだが、大江戸線は、「中井駅」で西武新宿線に、「練馬駅」で西武池袋線に接続してゐて、中野・杉並から西武線方面に行くには便利である。

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