立川駅北口から立飛へ 「GREEN SPRINGS」「国文学研究資料館」

街角の本屋までの旅

2025.03.10

 JR「立川駅」北口から多摩都市モノレール「立飛駅」まで歩く。途中で「国文学研究資料館」の展示を見学する。
 JR「立川駅」は、中央線・中央本線、南武線、青梅線が乗り入れるターミナル駅で、多摩都市モノレールの「立川北駅」と「立川南駅」も隣接してゐる。
 実は、立川は週に何度も買物や食事に来てゐる日常の生活空間なので、〝街歩き〟といふ感じはしないのだが…。
 立川駅北側の駅ビルは「ルミネ」。(南側は「グランデュオ」。)

 北口を出ると正面に「伊勢丹」があり、デッキで連絡してゐる。

 ロータリー東側から北に延びる大通りの両側には、「ビックカメラ」「フロム中武」などいくつもの商業施設がある。その先の交叉点を右折すると、「ドン・キホーテ」もある。

 西側には多摩都市モノレール「立川北駅」があり、「ヤマダ電機」「みずほ銀行」「世界堂」の入つたビルもある。(立川駅北口には、「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」とメガバンクが揃つてゐる。)

 伊勢丹の北には、「高島屋SC」がある。百貨店区画の無い、テナント入居を主とする業態になつてしまつてはゐるが…。(小生が多摩地域に住み始めた時には、現在の「ビックカメラ」の所に「伊勢丹」があり、「高島屋」はもつと駅の近くにあつた。それが再開発で現在の場所に移転し、その後「伊勢丹」が現在の場所に移転してきた。高島屋の衰退は、近年の百貨店業界の不振が最大の理由だらうが、伊勢丹の裏手になつてしまつたことも、高島屋には不利だつたらう。)

 立川には、「オリオン書房 ノルテ店」「ジュンク堂書店 立川高島屋店」と2軒の大きな書店があり、「オリオン書房」はルミネにも入つてゐる。(ただし、どれもフィギュアや文具の売場が入り、以前より書籍売場の面積は小さくなつてしまつた。さうすると真つ先に減らされるのは、専門書の棚である。)
 立川には「シネマ・シティ」「シネマ2」「キノシネマ」の3軒のシネコン(複合映画館)があり、さらに多摩都市モノレール「立飛駅」にも「TOHOシネマズ」があり、大手配給からややマニアックなものまでかなりの種類の映画が観られる。
 再開発で整備された地域「ファーレ立川」には、100以上のオブジェやアート作品が置かれてゐて、立川は世界的にも有名な芸術の街らしい。
 駅周辺には大きなホテルもいくつかあり、今、経済的にも文化的にも、多摩の中心は立川だらう。

 多摩都市モノレールの下には、整備された広い自転車・歩行者専用道路「サンサンロード」が続き、公共機関の施設や病院や商業施設が建ち並んでゐる。

 その西側に最近「GREEN SPRINGS」といふ商業エリアが出来た。入口には「多摩信用金庫本店」に併設された「たましん美術館」がある。(現在の展示は「源氏物語の新世界」で、見ようと思つてゐたのだが、今日は月曜日で休館。うつかりしてゐた。退職すると曜日の感覚が鈍つてしまふ。)
 追記:翌々日の3月12日(水)に通院のために立川に来たついでに、「たましん美術館」の「源氏物語の新世界」の展示を見た。「源氏物語絵巻」(勿論国宝のものではない)「源氏物語絵屏風」など『源氏物語』にまつはる作品を中心に展示がなされてゐた。

 歩道の西側の1階部分には、飲食店を中心にいくつもの店舗が並ぶ。イベントスペースやホテル・保育園などもある。人気ラーメン店「AFURI」の支店などは開業当時は長い行列が出来てゐた。「SORANO HOTEL」には最上階にプールがあり、「国営昭和記念公園」が見渡せる。

 2階部分は、中央にビオトープのある広場があり、周囲に飲食店を中心とした店舗が並ぶ。休日には、家族連れを中心に大勢の人で賑はつてゐる。

 ベンチやテーブル・椅子もあり、昼時には弁当やサンドイッチを食べてゐる人も大勢ゐる。

 「カスケード」(水の流れる階段)もあり、夏は子どもたちが水遊びをしてゐる。

 「SORANO HOTEL」の2階入口。レストラン「DAICHINO RESTAURANT」もある。

 飲食店の中でも「100本のスプーン」は、毎日子連れの母親たちで賑はひ長い行列ができてゐる。(下の写真は開店前なので、まだ数組が並んでゐるだけだつたが…。)

 小生は、立川の有名焼き肉店「焼肉家 和(KAZ)」の支店「Shin」でランチ「お肉重」を食す。「お肉重」は、「温玉付きの焼肉丼」と「ビビンバに焼肉」の二段重で、サラダとスープとミニキムチが付く。(故あつて、この10日間ほど食事制限をしてゐたので、久しぶりのガッツリ系の食事である。)

 「GREEN SPRINGS」の先を少し歩くいてと「IKEA」があり、その向かひには「TACHIHI(株式会社立飛ホールディングス)」がある。

 「IKEA」から多摩都市モノレールの「高松駅」はすぐ先で、その先の広い道を左折してしばらく行くと、「裁判所」「立川市役所」「国文学研究資料館」がある。

 「国文学研究資料館」では、通常展示「書物で見る 日本古典文学史」を行つてをり、その一角で特設コーナー展示「引歌の世界—『古今和歌集』から『源氏物語』へ—」がある。

 営利を目的としない個人使用に限り、資料の撮影も許可されてゐた。(一部に撮影禁止の資料もある。)下の写真は、江戸時代に刊行された『絵入源氏物語』に付された「源氏物語引歌」と『源氏物語』本文、及び中世に書かれた源氏物語の注釈書『河海抄』と『源氏物語』本文である。実は、『源氏物語』の表現上の最大の特色は、多彩な引用である。和歌や漢詩の引用は言ふまでもなく、歴史書や史実を踏まへた記述が、物語を重層的で説得力のあるものにしてゐる。

 「国文学研究資料館」の隣には、「南極・北極科学館」もあるが、今日は休館日。

 「高松駅」からその先の「立飛駅」は、それほど遠くないので歩くことにした。

 「立飛駅」には「ららぽーと」があり、駅から直結してゐる。現在は1階の公園部分の工事が行はれてゐるが、普段は子ども連れで賑はつてゐる。

 「ららぽーと」の隣には、「TOHOシネマズ」がある。

 帰りは多摩都市モノレールで「立川北」まで戻ることにする。下の写真は、車窓から撮影した「TACHIHI BEACH」。内陸に作られた砂浜である。(海と青空は書き割りだが…。)TV番組「アド街ック天国」などでも紹介された。

 さて、ルミネで妻にお菓子でも買つて帰らう。

コメント

  1. 当ててください(^。^) より:

    最近訪れることが多くなった立川。丁寧にまとめていただいて、断片的だった最近の立川北口像が整理されました(^o^)しかも国文学研究所とかその他の博物館等の存在は全く知りませんでした。自分にとっては税務署と運転免許更新で出掛けるところだったのですが、今やすっかりおしゃれになり、グリーンの名の通り水と緑を取り入れて、楽しい散歩スポットになりましたね。でもけっこう何もかも高い!物価高は立川に限りませんが。自分の中のいまだに平成の価格スケールを再構築する必要性をひしひしと感じる今日この頃です。四国旅行を最初に読むつもりが、ご近所の記事にまず目が行ってしましました。他も楽しみに読ませて頂きます。

    • Kaz Kaz より:

      小生の拙いブログを読み、わざわざコメントまで書いていただき、ありがたうございます。
      退職してから、惚け防止のためもあり、ブログを始めました。
      勿論、当てましたよ。今後ともよろしくお願ひします。