道東行4日目 「阿寒湖」「オンネトー」

街角の本屋までの旅

2025.07.25

 道東の旅の4日目。
 今日は、出発まで時間があるので、朝食後、ホテルのすぐ近くの観光船乗場から阿寒湖観光船に乗る。

 観光船は、約80分掛けて「阿寒湖」を一周し、途中でチュウルイ島「マリモ展示観察センター」に立ち寄る。
 「阿寒湖」は、カルデラ湖で、周囲は蝦夷松(エゾマツ)・椴松(トドマツ)などの針葉樹と楢などの広葉樹を交へた深い森に覆はれてゐる。特別天然記念物の毬藻(マリモ)や、紅鮭(ベニザケ)の湖沼残留型(陸封型)である姫鱒(ヒメマス)が生息する。ラムサール条約登録。
 観光船から「雄阿寒岳」など周囲の山が湖面に映る〝逆さ富士〟のやうな美しく雄大な景色を眺める。

 「チュウルイ島」に上陸する。滞在時間は15分。

 「マリモ展示観察センター」の群生地を再現した大水槽の中の毬藻。毬藻は、日本国内では17箇所、世界では50箇所以上で生育が確認されてゐるといふ。ただし、毬藻の一個体は小さな糸状の繊維(糸状体)で、丸く育つにはいくつもの自然条件が揃つてゐなければならず、直径15cm以上の球状の毬藻が群生してゐる湖は阿寒湖とアイスランドにあるミーヴァトン湖の2箇所だけださうだ。(釧路・阿寒湖観光公式サイトによる。)

 ホテルに戻り、バスで「オンネトー」に向かふ。
 「オンネトー」は、雌阿寒岳の噴火により西麓の螺湾川の流れが止められて出来た堰止湖である。北海道三大秘湖の一つとされてゐる。

 「オンネトー」越しに「阿寒富士」「雌阿寒岳」を望む。

 「オンネトー」で道東の旅は終はり。バスで空港に向かふ。
 車窓から牧場の厩舎の中に牛がゐるのが見えた。

 「たんちょう 釧路空港」に着く。牧場の牛の写真がほとんど撮れなかつたので、代はりに空港のモニュメントでお茶を濁す。

 添乗員から航空券を受け取り、解散。
 出発は14時40分なので、それまでに各自自由に昼食を取る。空港内のレストランは「北斗」1軒しか無い。満席でしばらく待たされる。小生は「豚丼」を食す。折角なので、最後にクラフトビールの飲み比べも注文する。ほろ酔ひ気分で、東京に帰る。(悔しいことに、北海道の記録的猛暑は今日までらしい。)

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