多摩センター

街角の本屋までの旅

2024.12.11

 私用で夕方まで時間を潰す必要があり、多摩センター駅界隈をぶらぶらする。
 多摩センターは、「多摩ニュータウン」の中心的地域で、多摩都市モノレール小田急線・京王線の3線の駅がある。

 駅の南側に「パルテノン大通り」が伸び(大通りの中心に見えるのはイルミネーションの装置)、その左右に「マグレブビル・マグレブEAST・マグレブWEST」、テナントとしてイトーヨーカドーが入る「丘の上プラザ」イオンシネが入る「丘の上パティオ」、多くの専門店が入る「COCOLIA多摩センター」などの大型商業施設がある。

 「COCOLIA」の場所には、元は百貨店「そごう」があつた。「そごう」が閉店すると、その施設に「三越」「大塚家具」が入つたが、「大塚家具」「三越」も撤退し、現在の「COCOLIA」になつた。「COCOLIA」には、大型書店「MARUZEN(丸善)」が入つてをり、多摩地区に限らず東京でも有数の売場面積を誇つてゐる。約60万冊の在庫があり、専門書も割とよく揃つてゐて、小生お気に入りの書店の一つである。
 今日の昼食は、「COCOLIA」内の「オークラチャイニーズレストラン 桃里」で「おすすめランチ」。(無職・無収入で妻に養つてもらつてゐる身にはちと贅沢なランチだつたが、昨日・一昨日の昼食は自炊で廉く済ませたのでまあいいだらう。)平日だが、レストラン街は思つたよりも賑はつてゐた。

 「COCOLIA」の隣には、かつては「京王プラザホテル」があつたが、現在は解体工事が行はれてゐる。跡地には、商業施設と分譲マンションからなる複合施設が建設予定とのこと。

 「パルテノン大通り」を進むと多摩市立複合文化施設「パルテノン多摩」があり、各種公演・イベントが行はれてゐる。新年には、野村万作(人間国宝)・野村萬斎の狂言公演がある。(近隣の中学校・高校の合唱祭などにも使はれる。)

 パルテノン多摩の南には「多摩中央公園」が広がるが、現在は改修工事中で、一部しか使用できない。
 2023年7月、多摩中央公園の北西角地に瀟洒な「多摩市立中央図書館」が開館した。図書館前の公園部分は「BOOK PARK」と名付けられた芝生とベンチのある空間で、読書を愉しめる空間になつてゐる。
 下の写真は、「BOOK PARK」のリクライニングチェア風の木製の一人掛けベンチから公園の東方を眺めたもの。高く聳えてゐるのは、「ベネッセコーポレーション」の東京本部ビルである。ベネッセ21階には、「ベネッセ・スタードーム」といふプラネタリウムがあり、息子が幼い頃に何度か一緒に来たことがある。2025年2月にリニューアル・オープンするらしい。なほベネッセの本部ビルの前には、ユニークなオブジェがある。

 パルテノン大通りにはハローキティ50周年の像が置かれてゐた。

 多摩センターと言へば、「サンリオ・ピューロランド」も忘れてはならない。(小生も、子どもが幼い頃に一緒に来たことがある。)ただし、今日は休館日だつた。

 「サンリオ・ピューロランド」の側には、スーパー銭湯「天然温泉 極楽湯 多摩センターもある。

 「サンリオピューロランド」の側には「東京都立埋蔵文化調査センター」もあり、縄文の遺跡の展示や、竪穴住居を再現した「縄文の村」などが無料で見学できる。多摩丘陵では、全国的にも大規模な発掘調査が行はれ、1000近い遺跡が発見されたさうだ。

 久しぶりに多摩センターを訪れると、あちこちで工事をしてゐるせゐもあると思ふが、かつてほどの賑はひは感じられなかつた。ただ、再開発が進んでをり、新たな段階へと発展することを期待してゐる。

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