「玉造温泉」から「出雲大社」へ

街角の本屋までの旅

2024.12.27 その1

 昨日、東京から新幹線「のぞみ」と「特急やくも」を乗り継ぎ、「玉造温泉」に着いた。
 某旅行会社の山陰の旅のツアーに参加したのだ。(以前は、自分の車やレンタカーで廻つたが、年を取ると移動中もゆつくりしたい。)

 「玉造温泉」の「ホテル玉泉」に泊まる。夜は、庭で篝火が焚かれてゐた。

 朝食後、温泉街を散策。玉湯川の両側に温泉宿が並び、川沿ひを散歩できる。川にはいくつもの橋が架けられてをり、中には欄干に大きな勾玉が嵌め込まれてゐたりするユニークな橋もある。

 散歩道には、石や竹やプラスチックで造られた燈籠が並べられてゐたり、日本神話を題材にした小さな銅像がいくつも置かれたりしてゐる。

 川の中から温泉が湧出してをり、近くに木で造られた足場があり、温泉の熱で温かい。

 川沿ひには、足湯も3箇所ある。

 出雲縁結びの聖地として知られてをり、玉造温泉にも恋の願ひが叶ふパワースポットがいくつかあるさうだ。
 鯉のエサで恋を引き寄せる「湯閼伽の井戸」

 「玉造湯神社」の手前にある「宮橋(恋叶ひ橋)」。この橋の上で撮つた写真に神社の鳥居が入つてゐると恋が叶ふとか?

 玉造温泉を出て、バスで「出雲大社」へ向かふ。出雲大社には、四つの鳥居がある。一の鳥居から参道を通つて参拝するのが正式だが、駐車場の場所の関係で、近くの「神楽殿」から参拝する。大注連縄は圧巻である。「神楽殿」では時々結婚式が行はれるといふ。ここが本殿だと誤解してゐる人も多いやうだ。

 「神楽殿」から荒垣(本殿鎭座地の四囲に巡らした石垣と塀)沿ひに四の鳥居に進む。石垣の上の木塀の下の部分は、個々の石の形に合はせて削つてある。

 四の鳥居の傍らには境内案内図がある。鳥居を入るとすぐに「拝殿」がある。

 「本殿」の前には、地下祭礼準備室の工事の事前調査の際に発掘された「宇豆柱」を示すタイルが埋めてある。かつての出雲大社は、現在のものよりも遥かに大きく、大きな柱を3本組にして支へてゐたのだらうといふ。

 正面からだと「本殿」は屋根の上の方しか見えないが、裏に廻ると大社造の特徴である屋根の切妻造もよく見える。

 参拝後、参道を逆に進み、一の鳥居から戻つて来ることにする。
 一の鳥居前の「宇迦橋」は工事中だつた。

 一の鳥居と二の鳥居の間の「神門通り」には、一畑電車「出雲大社前駅」がある。中井貴一主演の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』のロケ地にもなつた。

 昼食は、神門通りの「奥出雲そば処一福」で、「出雲蕎麦」に「舞茸御飯・天麩羅・しじみの味噌汁」が付いた「出雲膳」を食べる。

 神門通り脇、二の鳥居の手前には、明治時代から続き歌手竹内まりあの実家でもある「竹野屋旅館」がある。歴史を感じさせる風情のある建物である。

 二の鳥居の先は、一旦下つてから上る、珍しい参道になつてゐる。

 参拝は最初に済ませたので、ここからバスに戻り、午後は「足立美術館」に向かふ。

「2024.12.27 その2」に続く。

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