「FABER-CASTELL」は、1761年に世界で初めて鉛筆を製造販売したとされ、同社が作つた鉛筆の長さ・太さ・硬度の基準は、現在でも世界中で使用されてゐる。世界中で画材や筆記具を販売し、高い評価を得てきた。そんな同社から1993年に生まれた高級筆記具ブランドが「伯爵コレクション」である。「MONTBLANC」や「PELIKAN」などそれまでの高級筆記具メーカーとは一線を画しながら、高級感の漂ふデザインは、唯一無二である。(雰囲気的には「YARD-O-LED」が近いかな?)ペン先は18金バイカラーで、胴軸にはグラナディラ、ペルナンブコ、エボニーの3種類がある。(現在は、それ以外にもさまざまな素材を使用したものがある。)
小生の万年筆は、胴軸はグラナディラで、ペン先はF。小生は、箸もやや重めのものが好みで、黒檀や鉄木などを使つてゐるが、これも胴軸は硬質な木材、首軸とキャップはプラチナコーティングした金属なので、手にほどよい重みを感じる。普段持ち歩いて使ふには、さすがに勿体無いので、しかるべき手紙や書類を書く際に使はうと思ふのだが、最近はさういふ機会も滅多に無く、コレクションと化してゐるけれど…。

実は、これは銀婚式を記念して妻から贈られたものである。(小生は、妻の希望でリビングに飾る版画を贈つた。)
妻は、2万冊を超える小生の蔵書を(仕方なく)許容してくれて、小生が趣味の時間を確保するために年金受給まで2年半を残して退職することも許してくれた。さらに1年半前に小生が頸椎を骨折する大怪我をした時には、不自由な小生の世話をあれこれとしてくれた。妻には本当に感謝しか無い。
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