2025.09.25
都営地下鉄大江戸線「落合南長崎駅」から西武池袋線「椎名町駅」まで歩く。

「落合南長崎駅」A2出口を出ると、道路を挟んだ向かひにショッピングセンター「iTerrace」がある。

右手に進むと「南長崎スポーツセンター」、その傍らに「南長崎スポーツ公園」がある。〝スポーツ公園〟といつても、サッカーなどができるグラウンドはあるが、それ以外は遊具のある公園になつてゐて、保育園児が保育士に連れられて遊びに来てゐた。



公園の脇道を通り、住宅街を抜けると、「トキワ荘マンガミュージアム」(南長崎花咲公園内)がある。
「トキワ荘マンガミュージアム」は、若き日の手塚治虫や手塚を慕ふ多くの漫画家たちが住んだ木造アパート「トキワ荘」を再現した博物館。2階は、漫画家たちが住んだ部屋や共同炊事場・トイレなどを忠実に再現し、1階は、漫画ラウンジと展示室になつてゐる。2020年7月開館し、今年で開館5周年。現在は、「特別企画展 手塚治虫『ガラスの地球を救え』」を開催中(11月24日まで)。(日本の漫画は世界に冠たるもので、優れた漫画家は大勢ゐるが、やはり作品の質と量において手塚治虫は圧倒的である。)小生が入館すると、外国人(欧米人)の団体が見学してゐた。



手塚治虫(手塚転居後は藤子不二雄Ⓐ)が住んだ部屋。

山内ジョージの部屋。(石ノ森章太郎がアシスタント用にしてゐた部屋を再現。)

公園の一隅には、「トキワ荘のヒーローたち」と題して、「トキワ荘」に住んだ漫画家たち(手塚治虫・寺田ヒロオ・藤子・F・不二雄・藤子不二雄Ⓐ・鈴木伸一・守安なおや・石ノ森章太郎・赤塚不二夫・水野英子・よこたとくお)の記念碑が設置されてゐる。

別の隅には、「トキワ荘」ゆかりの漫画や土産が買へる「ふるいち トキワ荘通り店」もある。

「トキワ荘通り」を挟んだ向かひにある「ふるいち トキワ荘通り店(蔵)」は、1階がブックカフェ、2階がマンガミュージアムサロンになつてゐる。

「トキワ荘通り」(旧南長崎通り)では、「トキワ荘」ゆかりの施設や昭和の面影を残す町並を見ることができる。
「トキワ荘通り 昭和レトロ館」(豊島区立昭和歴史文化記念館)は、昭和の町並のジオラマを展示する部屋や昭和のアパートを再現した部屋などがある。



「中華料理 松葉」は、「トキワ荘」の漫画家たちが通つたり出前を取つたりした店で、当時を回想した漫画やドラマにもよく登場する。

「トキワ荘」の跡地(「日本加除出版株式会社」敷地)には、モニュメントが設置されてゐる。

「トキワ荘マンガステーション」では、「トキワ荘」関連の書籍(約6000冊)を読むことができる。

「トキワ荘通りお休み処」は、「トキワ荘」ゆかりの地を散策する人の休憩・案内施設で、「トキワ荘」関連の展示(部屋の再現など)や漫画の閲覧ができる。

「トキワ荘通り」を進むと「目白通り」に合流する。「目白通り」が「山手通り」と交叉する「南長崎一丁目」交叉点を左に曲がりしばらく進むと、「椎名町駅南」交叉点がある。ここから陸橋になつてをり、西武池袋線の「椎名町駅」は陸橋の下にある。


「椎名町駅」の自由通路には、「ギャラリー」があり「トキワ荘マンガミュージアム」関連の展示がされてゐる。(今は、「特別企画展 手塚治虫『ガラスの地球を救え』」関連のものを中心に展示中。)

南側エレベーター近くの壁には、「壁画モニュメント」(赤塚不二夫『天才バカボン』・石ノ森章太郎『サイボーグ009』・藤子不二雄『怪物くん』の3作品)がある。

他にも「トキワ荘」ゆかりの施設はあるが、すべては廻りきれなかつた。
「椎名町駅」北口を出ると、「海鮮酒場 魚波」や立ち食い蕎麦「南天」の看板が眼に付く。



北口の正面には、真言宗豊山派の寺院「金剛院」もある。

昼食は、「南天」の「肉そば」も評判だが、少し落ち着いて食べたいと思ひ、「金剛院」境内にあるカフェ「赤門なゆた」でランチ「なゆたごはん」を食す。今日のメインは、鶏肉で紫蘇・チーズを巻いて揚げたもの。他に小鉢4種と玄米飯と味噌汁。


昼食後、「金剛院」を詣づ。宗祖は、弘法大師・空海、本尊は、阿弥陀三尊(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)。境内には、弘法大師修行像もある。


さらに「マンガ地蔵」もある。(白と青の丸顔の像は、「マンガ地蔵」ぢやなくて「ドラえもん」…つて知らない人はゐないか。その右にある茶色の像が「マンガ地蔵」。)

上の写真では判りづらいので、「マンガ地蔵」をアップにすると、右手には(おそらく)丸ペン(細い線を引く付けペン)を持ち、光背はGペン(漫画家がよく使ふ強弱を付けやすい付けペン)になつてゐる。さすが「トキワ荘」ゆかりの地である。(都営地下鉄「南北線」開通は平成3年なので、本来「トキワ荘」の最寄り駅は西武池袋線「椎名町」だつた。)

コメント