2026.01.16
JR「池袋駅」東口から都電荒川線の「雑司ヶ谷駅」まで歩く。
東京在住の人は大抵知つてゐると思ふが、池袋の駅ビルは、西口に「東武百貨店池袋店」、東口に「西武池袋」がある。
「西武池袋」は、不動産の大半がヨドバシホールディングス傘下となつたが、「ヨドバシHD池袋ビル」内のテナント形態に変更して(一部は改装中だが)営業を継続してゐる。ただし、一部はヨドバシカメラグループの店舗となり、売場面積は減少する。

「西武池袋」には「別館・書籍館」があり、1階及び地下1階に「三省堂書店」が入店してゐる。(ちなみに「東武百貨店池袋店」には「旭屋書店」が入店してゐる。文具店は、「西武」に「ロフト」、「東武」に「伊東屋」が入つてゐる。)

明治通りを挟んで、「西武池袋」の「書籍館」の向かひに東京都の書店で最大の売場面積を誇る「ジュンク堂書店」がある。(小生も、専門書を購ふ際には、よく利用する。)

明治通り(都道305号)を南に歩いて行くと、「古書 往来座」がある。映画や文学や美術などに特化した個性的な古書店である。

明治通りを進むと、左斜めに「大鳥神社参道」の看板があるが、さらに進むと「鬼子母神西参道」の看板があり、左斜めに細い道がある。


この西参道を行くと、「鬼子母神(法明寺鬼子母神堂)」の横手に至る。

扁額を見ると判るが、この「鬼子母神」の〝鬼〟は一画目の点が無い。(ちなみに「鬼子母神」は、毘沙門天の部下・散支夜叉の妻で、日蓮宗・法華宗の寺院で祀られることが多く、東京都台東区の真源寺や千葉県市川市の遠寿院も有名である。)

境内にある「武芳稲荷」。

「鬼子母神」の正面入口。本堂は、石畳に対して若干斜めに建つてゐる。
外国人のグループが〝ナゾトキ街歩きゲーム〟「東京メトロ 地下謎への招待状 2025」をしてゐた。

正面入口への参道。参道の途中に「雑司が谷案内処(豊島区雑司が谷情報ステーション)」がある。


参道の入口に「茗荷茶屋」といふユニークな店構への蕎麦屋・カフェがある。

鬼子母神西参道あるいは表参道を東(東南)に進むと、踏切の側に都電荒川線「鬼子母神前駅」がある。


「雑司ヶ谷霊園」に行くために踏切を渡り都電の線路沿ひの道を進むと、「珈琲豆焙煎処 Toden Coffee」がある。注文してから焙煎したスペシャルティコーヒーを買ふことができる。(都電荒川線「鬼子母神前駅」「都電雑司ヶ谷駅」間付近では、線路の移設を伴ふ道路などの大掛かりな工事が行はれてゐる。)

東京メトロ大江戸線の「雑司が谷駅」の出入口もあつた。(施設によつて「雑司ヶ谷」と「雑司が谷」と用字が異なる。)

線路の反対側に途中で参道の看板を見た「大鳥神社」があつた。

「東京都雑司ヶ谷霊園管理事務所」の横から「雑司ヶ谷霊園」に入る。

夏目漱石の墓。一般の墓よりもかなり大きい。墓石のデザインは安楽椅子を模したといふ。正面に刻まれてゐるには戒名だが、背後に廻ると〝夏目金之助〟の名が見える。(漱石の墓は、随分昔に詣でたことがあるが、その時は地下鉄を利用して来たやうに思ふ。)


永井荷風の墓。昨年は、「断腸亭日乗」を半分近くまで読み進め、いくつかの小説・随筆を読み返した。

小泉八雲の墓。小生が見てゐる間に、漱石・荷風の墓前に人の姿は見えなかつたが、八雲の墓には3人ほどがお参りして写真を撮つてゐた。小生は視てゐないが、やはりNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)「ばけばけ」の影響は大きいのだらう。

「雑司ヶ谷霊園」には、他にも岩野泡鳴・ジョン万次郎・東郷青児・中原中也・成島柳北・村山塊多ら多くの著名人の墓がある。霊園は、多くの人の遺骨が納められ、遺族や子孫にとつては故人を偲ぶ神聖な場所である。墓参の際には、マナーを守ることが必要なのは言ふまでもない。
永井荷風の墓の前の管理事務所正面通りから霊園を出ると、都電荒川線の「都電雑司ヶ谷駅」がある。


初めは都電荒川線に乗つて帰らうと思つてゐたが、都電の「早稲田駅」と東京メトロ東西線の「早稲田駅」とはちと離れてゐるので、「池袋駅」まで歩いて戻ることにする。(電車賃の節約にもなる。)
「都電雑司ヶ谷駅」の脇の踏切を渡り「東通り」を歩く。途中、瀟洒な煉瓦造りの店構へで店名の字体も洒落た「新榮堂書店」がある。創業80年(1946年創業)ださうだ。出版や有料の〝Reeding Salon 19 Ikkyu〟なども運営してゐるらしい。書店には厳しい時代だが、頑張つてほしい。

さて、「西武池袋」の地下で、好物の「阿闍梨餅」(京都の銘菓)を買つて帰らう。



コメント